2018-10-31

彼女のこと嫌い?もう限界!恋の嵐は今日も吹き荒れる(物語版)

彼女への気持ちがわからなくなった・・・。そんな相談を受けました。話を聞いているうちに「彼女のこと本当に好きなんだな・・・」つくづくカレに思われている彼女がうらやましくなります。

 

 

「嫌い」って「好き」の裏返しでもあるんです。カレが「君とは・・・もう限界なんだよ」と言った時・・・。それはカレがすごく悩んでいて混乱している状態。

 

「限界なんだよ」とコトバにするくらいに「好き」なワケで「もう・・・どうしたらよいか」わからなくなっているんですね。おそらく相手の彼女も同じように悩んでいるか・・・。

 

カレの混乱を感じ取っているものです。そんなカップルたちの悩みをカレらが自ら答えを見つけるまでを追ってみました。これは正直言って好奇心でもあるんですけど。

 

私は雑誌の記者でもなんでもないですからカレらは正直に語ってくれます。「間に入って取り持ってくれ!」と懇願されることも。カレらは私をナニモノだと思っていたのか。

 

今も昔も変わらない恋模様。今回はカレ目線で「カップルの好きと嫌い」を実話ベースにライトに書いてみようと思います。果たしてこのカップルはどうなるのか・・・。

 

今、一緒にいるだけで幸せ!一緒にいるだけで楽しくって仕方がない。そんな恋物語にも必ずやってくる嵐・・・。あなたは、乗り越えますか?それとも避けますか?

 

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彼女のこと嫌いになりそう?

 

 

真夜中だったかな・・・。オレ残業で疲れて完全熟睡モードだったんだよね。そういう時に限って、容赦ない着信音が鳴る。マナーモードにしとくんだったって後悔したけど、遅かったよ。

 

手探りでスマホ耳に当てて、相手を確認することなく、言ってしまった。

「・・・はい・・・」

 

彼女からの電話

 

彼女の電話は、いつも容赦ないタイミングだ。これってなんなの?

 

「あ、寝てたのかな、起こしちゃったかな?」

オイオイ、このタイミングに言うセリフ?いや、最初はね、付き合いだしたころは、この甘ったれた声が魅力だった。確かに、オレが惚れやすいツボってヤツでさ。

 

でもね今、引いてるんだよ。無茶苦茶引いてる。うん、軽く500mくらい?

 

眠すぎる会話

 

「あ、そうだね、うん・・・寝てた・・・」

なんてオレも当たり前のこと言ってしまう。これからマナーモードか、電源切っておこうって誓うんだけどね。毎回のことながら、忘れてしまう。オレって忘れやすいんだよな。

 

「あ、ごめんね、おやすみって言いたくって電話しちゃった」

彼女言うんだけど、今、何時だと思ってんだよ・・・。壁の時計を見ると午前2時だった。

 

睡魔と闘うオレ

 

「・・・うん、おやすみ・・・」

オレは、最大限ゆっくり丁寧に言ったつもりだったんだ。だけど、彼女には通用しないみたいだった。

 

「冷たーい、アツシって最近冷たいよね、ね」

やっぱり、始まっちゃったよ。オレの名前を呼び始めたらこれ、実は合図なんだ。一体なんの?って思うでしょ?

 

「・・・いや、マジ今日残業キツくてさ、速攻爆睡だから、ごめ・・・」

謝ろうとしたオレなんだけどね。要するに、冷たーいのは彼女なわけで、オレのツラい気持ちを彼女、聞いてない。

「でね、今日カスミがさ、ほんとビックリだったんだよー」

 

彼女は、友達のカスミって子の話を始めるんだよ。ま、半分夢の中で話聞いてる感じっていうの?でも、さすがにね、10分が限界だね。もう、ギブギブって感じなんだ。

 

若い彼女の罪と罰

 

「ちょっ・・・モエカ、あのさ・・・頼むわ、今日マジしんどいから寝る・・・寝るよオレ・・・」

彼女の名前を意識して呼ぶのにも、ほんと疲れた。だけど、今のところ話の中断には効果あるみたいなんだよね。

 

「え、なになに?アツシ大丈夫?ツラいの?」

そうだよ、ツライよ、オレ辛いんだよ・・・。なんて即答したいけど、このお互いの空気感の違いなんだろ。彼女は違うって言いたいのかってくらい、声にハリがあるんだよね。

 

いつからだろ?そうだ、オレの彼女はちょうど10歳年下なんだよね。10年のジェネレーションギャップは、さすがにキツいと思うこと、あるよね。オレ、もうアラサー卒業間近だしね。

 

彼女は、大学出てから団体職員してる。だけど、ほんと仕事してんの?ってくらいお気楽モードなんだ。正直羨ましいって思うよ。

 

彼女、スネる?

 

「・・・モエカ、あのさ、ほんとゴメン、今日は勘弁してほしい・・・」

彼女に懇願するオレ、なんなんだ?ここんところ毎晩これだから、今日は限界を伝えようって思う。ほんとに、そう思うんだけどね。

 

「だって、カスミがね、アツシのことアヤシイって言うから・・・」

あ、またそうキタか!

 

「一体、何がアヤシイっていうんだよ」

オレは、即座に言った。

 

「・・・あのさ、あやしくなんかないからさ、なんにもないって、マジ仕事オンリー・・・」

つい勢いに乗ったみたいな答え方をしてしまった。ヤバい、しまった!と思ったときには遅かったんだ。

 

意識モウロウ、そして爆睡

 

「あっそう、仕事の方が大事なんだ?」

ってさ、彼女の口調が強くなったんだ。オイオイ待てよ、っていうか女子ってみんなそうなの?なんで、彼女と仕事を天秤にかけなきゃいけないんだって、意味わかんないんですけど。

 

ちょっと叫びたい気持ちになりながら、一応言わなきゃって思ったんだ。

「・・・あ、ゴメン、そういうことじゃ、ない、から、さ・・・」

オレは、たぶん、おそらく、なんだかそんな感じのことを言ったんだと思う。意識がないっていうか、寝ちゃったっていうかね。うん、爆睡したんだよね。

 

驚愕の通話時間

 

ピピピ、ピピピ、ピピピ、ピピピピピピピピ・・・・・・

いつも通り、目覚ましを手探りで探す。サイドテーブルの時計を探り当てて、スイッチを無意識に切る。オレは二度寝しないタイプだから、寝落ちは普通だと思うんだよね。

 

その証拠にスマホが枕の下敷きになってるし、通話時間みてビックリした。4時間32分!なんなんだよ、ちょっと待てよ、今7時だからえっと、さっきまでずっと通話状態だったのねってオイ!

 

毎度ながら、頭抱えてしまうわけで、ほんとコレどうしようかと思ってるところなんだ。しかも朝、いつものパターンで、メールが届いてたりするんだよね。

 

「アツシ疲れてたんだね、寝息聞こえてたよ!」って・・・正直そんな情報、いらねーし。

 

彼女のこと、嫌い?

 

オレの仕事が忙しくなったのは、ここ半年くらいなんだ。休日返上で働いて、残業もしてってパターンなんだ。だから、もちろんデートも半年前と比べたら、ほぼ会ってないような状態だったりする。

 

このままじゃ、自然消滅ってヤツかなって、そういうパターンかな、なんてね。あ、それよりオレの方が、仕事の疲労でピークに達してぶっ倒れるかもって感じだよ。

 

更に、夜中に彼女の電話ってパターンの上乗せ、ってオレもう何もかも嫌になりそう。彼女のことも正直嫌いになりそうだ。もしかすると、ホント嫌いになったのかオレ?って自問自答してるんだよね。

 

3年目の?

 

オレと彼女は付き合って3年くらいかな。ほら、何事にも節目の時期って到来するしね。そろそろ何かが起こりそうって感じはしてたし、実際、今そんな感じなんだ。

 

本音を言ってしまえば、申し訳ない気持ちだってあるよ。彼女に会えないこと、寂しい思いさせてるってこと謝りたいくらいなんだ。だから、本気で嫌いになるっていうのとは、ちょっと違うのかな。

 

まあ、そんな感じかな。

 

わかってあげたいけど、もう疲れた?

 

かなり年下ってこともあるし、恋を実感したいだろうなって思うよ。そういう年頃ってあることくらい、オレだってわかる。オレの配慮が足りないのかなっていう、妙な自覚はあるんだよね。

 

オレの仕事の状況が許してくれないっていうか、タイミング、なんだよね。要するに、今はタイミングがすべて、みたいな感じ。会いたいっていう彼女のことを、わがままだって思ってしまうオレって小さいよな。

 

彼女のわがままを、聞いてあげたいって気持ちは、あるのは確かなんだ。だけどさ、正直疲れるんだ。文句言われるときなんかは、特にね。

 

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彼女のこと嫌いになったかも、でも本当の気持ちは?

 

 

お互いに一人暮らしだし、気楽なんだ。でも、最近忙しくなったオレに対して、微妙に厳しくなってきたんだよね、彼女が・・・。そういう彼女を、ストレスだって思うこともある。

 

正直、ストレスは着実に蓄積されてるよ。彼女に関するストレスってことで考えてみると、確かにちょっとキツいよね。もちろん、仕事がこんなに忙しくなるなんて予想外だった。

 

時々大丈夫かオレ、なんて思うんだ。

 

彼女、なぜ怒る?

 

彼女が、最近メールや電話でよく怒るんだけど、なんだろ?この違和感。なんで、オレが怒られなきゃいけないんだ?よく理解できていないオレは、時々考えてみるんだ。

 

でも、やっぱりわからない。そういえば最初は、会えないことに対して、スネてるんだと思ってたんだ。でも最近、彼女のメール、絵文字が怒ってるんだよね。

 

思わず二度見するから、間違いじゃないんだよ。ほぼ毎回、絵文字が怒ってる。ここ最近、ずっとそんな感じなんだ。

 

駆け引きあるある?

 

いよいよ、彼女のこと嫌いになったな、と思った瞬間が来たんだ。ある日のメールで・・・。

「私とどっちが大事なの?」って、その瞬間だった。バリンって、頭の中で、何かが割れる音がしたような気がしたんだ。そのメールの一言で、オレやっぱ、もう無理だ。

 

もう彼女のこと、嫌いになったんだってね。本当の気持ち?どうだろう、今は、とても考えられない。考えられる状況じゃない、っていう感じかな。仕事が落ち着いてからじゃダメかなって聞いてみたい気もするよ。

 

だけど、それってオレの都合を押し付ける、みたいになってしまう。ちょっと躊躇してるんだよね。

 

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彼女のこと、もう限界かも?

 

 

先週やっと、仕事にキリがついて、つかの間の休日だったんだ。まだ、彼女は明らかに怒ってた。オレだって限界かも、みたいな気になっていた。だけど、一度実際に今の状態で、会ってみたかった。

 

本当に嫌いなのかどうか、確かめたい気持ちもあった。だから、とにかく会おうって話になった。

 

矛盾な気持ち

 

部屋の掃除も、そこそこに切り上げたんだ。状況は最悪かもしれないんだけど、久々のデートだ。オレ自身、なんていうか不思議な感覚っていうかね。嫌いって言っておいて、なんなんだけど、彼女とやっと会えるとかってね。

 

彼女の顔を見られるんだとか、思っちゃうわけ。わかってる、それってなんか矛盾してる気持ちだ。でも単純に、会えるからうれしいって気持ちの方が勝ってた。

 

そんな感じだった。

 

むくれる彼女と引きつるオレ

 

待ち合わせは、いつも通り彼女の家の近くの最寄駅にした。いつも通り彼女は遅れてきたんだ。だけど、オレは、基本的に人を待たせるのが苦手だから、気にならないんだよね。

 

彼女は、遅れてきたってのに、いきなりの沈黙だよ。むくれてんの!やっぱ怒ってるんだって確信したオレは、極力笑顔をつくりつつ、頑張って言ってみた。

「よっ、久しぶり!ごめん忙しくってさ、今日はモエカの話も沢山聞くよ!だからさ・・・」

ってな感じで、オレなりに、一応謝ったつもりだった。妙な感覚もありつつ、会話始めようと思ったんだよね。会えなかったのはオレの事情だったんだし、反省の雰囲気、出来る限り作ったんだよ。

 

顔も、表情っていうか、笑顔っていうか無理やり作ってみた。もはや笑顔っぽい、としか言いようがないオレの顔なんだけどね。一応彼女にアピールするつもりで、つもり笑顔を向けてたんだ。

 

でも、彼女は「・・・」案の定無言だよ。それに、オレのこと一応確認するみたいに一回見て、それから、視線そらしたんだ。

 

無駄な努力?

 

彼女のむくれた顔見て、オレは、なんだかザワザワした気持ちになってしまった。もはやオレの顔は、ちょっと笑顔っぽいというより、引きつったような変なお面みたいだった。

 

オレは、ぎこちなくも言い続けたんだ。

「・・・あのさ、モエカにはほんと悪いと思ってる、ごめん!」

だめか?相変わらず彼女、そっぽ向いてるよ。

 

「最近ほんと仕事ばっかで悪いって思ってるから、だから、機嫌、なおしてくれないかな・・・」

一生懸命言ってみたんだけど、ダメな感じだった

 

彼女の沈黙

 

オレは、話しながら彼女の視線を追ってみたんだ。彼女の視線の先には、仲良しカップルがいた。オレから見ても、羨ましいくらい仲良さそうだった。オレは、なんだか悔しくなって考えてみたんだ。

 

彼女の沈黙を破るには、どうしたらいいのかってね。もう、これはとりあえず、オレがなんとかしないとダメなんだな。グルグルと考えて、ちょっと勢いづいた感じもあった。

 

だから、彼女に話し続けたんだ。

「・・・あのさ、モエカ、いつものキャラメルラテとか飲む?それか軽く食べる?」

なんとか、言ってくれよ、頼むよ!

「行きたいとこ、あったら言って?連れてくからさ」

・・・って、無言だよ、どうしたらいいんだよ。

「オレのことで怒ってると思う、今日は説教でもなんでも聞くから、頼むから許して!」

まるで拝むように、立て続けに言ってから、気が付いたんだ。あれ、オレって、こんなキャラだっけ?それくらい必死感出してたんだ。ほんと、これでもかって思うくらいにいっぱい喋った。

 

正直、沈黙がコワすぎだんだと思う。

 

こういうデート?

 

さすがにオレ、その後もずっと喋り続けてた。だから、なんだか言ってることもタドタドしくなってた。なんだか、ヘラヘラしすぎて、彼女の召使いかってくらいだったよ。

 

もう、明らかに彼女の顔色を右から、左から伺いまくってた。これはオレのキャラじゃねぇよ!って自分にツッコミ入れちゃうくらいだった。普段と違う自分を演じてるって思ったとたん、どっと疲れがやってきた。

 

これ、もしかして違うかもって、思ったりしてしまった。そして、二人とも沈黙っていう流れになってしまった。彼女、ほんとになんにも言わないし、完全に無言だよ。

 

逆に、無言貫くのツラくない?って聞きたくなるくらいだった。でも、これ以上、変に気をつかったりもできない。勝手に店に入ったりとかも、出来ないでいた。

 

オレって、忙しさを理由にして、デートの基本さえ忘れたかって思ったね。

つないだ彼女の手が、冷たい

 

大した距離じゃないんだけど、彼女が先だったり、並んだりしながら歩いてた。オレが、信号の手前で彼女の手を引っ張ったり、しばらくそんな繰り返しだった。

 

休日だから、人通りが多いってのもあったね。それに、歩きながら、今の状況とか、ちゃんと会話するのは無理だって思った。だから、オブジェが立ち並ぶ遊歩道に向かって、彼女の手を引いていったんだ。

 

ベンチまで、彼女と久々につないだ手が、気のせいか少しだけ、冷たかった。そして、ふたりして座ったんだ。相変わらず、沈黙が続いたままで、これじゃ日が暮れるかもって思った。

 

心地よい風と癒されるオレ

 

果てしない無言の時間を想像しながら、オレは急に眠くなってきた。なんだろ、油断ってこんな感じなのかな?椅子に座ったことで、ちょっと安心したのかな
ちょっと腕組みしながら、軽く目を閉じてみた。

 

あ、今日って、なんかこの風、こんな心地よかったんだ。少しだけ、風に癒されたのか、オレは、落ち着いて言うことができた。

「・・・モエカ、あのさ、オレ、ほんと悪いって思ってるんだ」

やっぱり、無言だ。

「・・・ほんと、どうやって謝ろうかなって・・・考えた」

・・・反応さえないよ。

「それに、モエカが黙ってる理由が、オレだっていうのも分かるしね・・・」

そこまで言って、これ以上はオレ無理だ、って言葉は飲み込んでしまった。

 

彼女の言い分

 

「そうなんだ・・・」

心地よい風にのって彼女の声が耳に届いた。でも、それだけだった。また沈黙の時間が到来した。

 

どれくらい経ったんだろうって、思った時だった。

「スマホ、電源切ってなかった?」

彼女の不意打ちっていうか、え、そこに怒ってるの?って感じだった。説明しようと思ってたことだから、オレは言ってみた。

「あのさ、イヤ、あれは・・・」

彼女、オレの言葉をさえぎるように言った。

「もうウザいって合図でしょ」

正直オレは思ってしまった。なんだ、わかってくれてたのかってね。でもこの雰囲気、マズイよな、かなりマズイはずだ。何も言えないオレに、トドメの一言がふりかかる。

「もう、いいよ、ウザいってことなら、もうメールも電話もしないから」

彼女の言い方から分析すると、明らかにさっきより怒りのレベル上がった感じだった。

 

最悪の展開

 

「・・・あのさ、オレが言いたいのは、そういうことじゃなくって、忙しいし残業だったし」

オレ、なんで言い訳みたいなこと言ってるんだろ。

「夜中の電話だし、無理だったんだって、状況がさ・・・」

つい言い出してから、ヤバ、オレも乗っかった感ある?これは、もはや収拾つかないっていう展開なのか?どうしたらいいんだ、急にオレは混乱してしまった。

 

「スマホの電源切るくらいのことなんでしょ?」

そう、わかってくれてるなら、話は早いよな。

「よっぽど疲れてるって証拠なんだし、もうわかったからイイ!」

彼女はそう言ってから、オレの方を見ることもなく、立ち上がったんだ。え、わかってくれたんじゃないのか?なんなんだ、その語尾が気になるんだよ、なんて言いそうになった。

 

オレは、正直面くらった。立ち上がった彼女は、そのまま歩いて行ってしまった。追いかけるべきか?いや、オレ謝ったよな。それより、なんかもう、ケンカみたいになるのも疲れてしまった。

 

ちょっと、このストレス、限界かもって思った。だから、追いかけるような体勢にならないまま、オレはただ座ってたんだ。

オレの限界

 

茫然としていながら、なんだか、オレの頭の中は、騒がしかった。思いつく限りのオレの限界を思い起こし、すべて彼女のせいにしようとしていた。ちょっと可愛いからって、なんだよ。

 

オレは騙されたんだ、とか完全にひねくれ坊主だった。気分は最悪だし、無性に胸くそ悪いし、どうしようもない感情が吹き荒れていた。こんなの後味悪すぎるし、正直悪いことばっか考えて、勝手に疲れてた。

 

追いかける気持ちなんて、とっくに消え失せていた。いろんな意味で限界かな、と思うしかなかった。きっと、これがオレの限界なんだ。そう、これ以上の限界を超える必要があるのか?

 

オレは、完全に脱力モードで、だらしなく座ってるしかなかった。そして、頭の中で自問自答するも、ヤケクソだった。状況は、オレの仕事が忙しかったってことだ。

 

それが、彼女にどれだけ寂しい思いをさせたのかといういこと。そんなこと、わかってるつもりだった。でも、仕方がない。たとえ他に理由があったとしても、今日聞くことさえできなかった。

 

この状況を喜ぶべきか

 

でも、頑張ったよなオレ。彼女に、直接謝ったことだけで、頑張ったって、自分を褒めるなんて変かもしれない。同時に本格的な睡魔が、疲れと共にやってきてることに気が付いた。

 

ゆっくり、のっそり立ち上がったオレは、彼女の行ってしまった方角を、ただ何となく見た。そして、反対方向に歩き出した。その時、ちょっとだけ後ろ髪ひかれる気持ちもあったのも確かだった。

 

その反面、今から部屋に帰って昼寝できる、って喜んでるオレもいたんだ。部屋に帰ったオレは、本当に翌朝まで爆睡した。

 

彼女との別れ?本気で向き合ったのか

 

 

つかの間の休日だったとはいっても、仕事の山場も越えたタイミングだった。そういうこともあって、残業も少しずつ減っていったんだ。それに、休日も休めるようになったんだ。

 

でも、そのころには、彼女からの連絡は無くなっていた。オレも、なんとなく連絡しなかった。仕事が一区切りついて余裕ができると、少しずつだけど、彼女のことを考える時間ができた。

 

かといって、今更なワケだし、答えのない問題を考えるようなものだった。本当に彼女のことが嫌いになったのか、考えてみたりした。だけど、答えはやっぱり出てこなかった。

 

複雑な気持ち

 

彼女、今どうしてるかな。気が付くと、思いふけっているオレがいた。情けないかもしれないけど、嫌いになったワケじゃない。なんだか、別の感情がどこかにあるような気がした。

 

毎日のように残業してたときを、思い出すこともあった。彼女は、夜中にオレの都合も、オレの言い分も無視して電話してきたんだ。彼女の無神経さに、疲れたんだ。

 

嫌い、っていうより、もうやめてくれっていう抵抗感が、オレの中で渦巻いていた。

オレの罪悪って?

 

じゃあ、本気で嫌いになったのか?って考えたりすると、ちょっと変なんだ。すごく嫌いだ、ってのもちょっと違うような感覚がある。オレの仕事の都合だとしても、まったく会わなかったわけじゃない。

 

ただ、会える余裕のあるうちに、その時に、ちゃんと説明しなかった。今更だけど、罪悪感みたいな感情もあったんだ。そうだあの時、なんて考えることがあった。

 

いつまで忙しくなっていくのかが、全くわからない状況だったんだ。彼女に伝えなかったこともある。オレの方から、当分連絡できないかもってこと、ちゃんと伝えていなかった。

 

夜中の彼女からの電話だって、本当は、すごく心配してくれてたのかもしれない。もっと早い段階で、オレ、できることがあったって、今更ながら気が付いたよ。

 

たとえ、早い段階での対策を怠ったんだとしても、メールとか、伝える方法はあったんだ。考えだしたら、オレは罪悪感の塊になり果てていた。

 

最悪なオレ

 

歳の差カップルってことで、妙な感覚にとらわれてた。オレのことを理解してほしいなんてワガママ言えない、なんて決めつけてた。彼女に、理解を求めようなんて、最初から諦めてたのかもしれない。

 

彼女の顔色うかがっていたのは、ほんとはオレの方だった。彼女がかなり年下だからって理由で、理解しあえないって決めつけていたんだ。オレは彼女に、しばらく会えなくても耐えてくれ、なんて言えなかった。

 

なんだか、急に情けなくなってきた。オレって、いい歳してウジウジ考えてるよ。なんだよオレ、キモいよ、ゾッとするよ。オレって救いようのない、大馬鹿野郎だ。

 

彼女のこと嫌い、でも好きだ!っていう矛盾

 

 

自信は無かったんだ。最初からね。だってオレ、負けたって思ってたから。彼女を好きになったのはきっと、オレが先だったはずだ。でも、彼女が先に声をかけてきて、ビックリしたっけ・・・。

 

そんなことを、まだ鮮明に覚えてるんだ。

 

彼女は新キャラ?

 

思い起こせば、最初から、オレのキャラじゃない場面に遭遇しまくってた。毎回彼女に驚かされたり、喜ばされたり、完全に彼女のペースにのみこまれてたんだ。

 

だから、オレはオレっていうキャラ、なんて言うとクサすぎるよな。彼女が今までに、オレが出会ったことのない新キャラだったことは、確かなんだ。圧倒的に負かされた感を味わいながらも、彼女の可愛さは、なんていうか別格なわけで・・・。

 

考えてたらオレ、彼女のこと好きなんだきっと、まだ残ってるんだ。彼女のこと知りたいとか、一緒に笑いたいとか、そういう感情があるんだ。目の前の、曇り空が急に晴れたみたいに気付いた。

 

オレのアンバランスな言動

 

「・・・あ、モエカ?オレ・・・あのさ、モエカのこと・・・やっぱダメなんだオレ、なんかさ・・・」

考えてる最中だったはずなんだけど、彼女に電話してた。オレ、いつの間に?完全に、無意識ってヤツで、オレ自身の行動を疑った。

 

「もしもし・・・アツシ?・・・あ、・・・え?ほんとに、アツシなの?」

彼女にも、不意打ちだったみたいだ。そうなんだよな、こうやって突然電話することなんて無かった。彼女に関してはね。だから、ビックリさせたのは、初めてってことになるかな。

 

いいのかオレ、どうしたオレって軽くパニックだよ。電話してるオレが、一番ビックリしてた。

 

彼女から、意外な告白?

 

彼女の声聞いて、唯一わかったことは、今怒ってないってことだった。そして、どこか外にいて、騒がしいってことだった。電話越しに聞こえる声は、いろんな音に紛れていた。

 

このままじゃ、彼女の声も聞こえなくなる気がした。オレの気持ちのザワつき、って感覚がだんだん大きくなっていくんだ。また無意識に、声に出して言ったんだ。

「今どこにいるんだよ!オレさ、モエカに・・・話があるんだ・・・迎えにいくから、今の場所、教え・・・」

言い終わらないうちに、彼女の声が重なった。

「アツシ、もう、ほんと待ってたんだから!大好き」

また彼女、オレの話聞いてないんだ。だから、オレの話をさえぎるの、やめろよって、言おうとしてふと、我に返った。ちょっとまてよ、彼女今なんて言った?

 

彼女の電話口からは、すでにいろんな音が混ざりあって響いていた。

 

嫌いになりそう、でも好きなんだ

 

ほんっと、もう、なんなんだよ、とか思いながら、オレも彼女のこと好きなんだって確信した。確信させられたんだよ。完敗だよ、オレの負けなんだ。たぶん彼女は、新しいジャンルの子なんだ、オレにとってはね。

 

だから、負けたっていいんだっていうか、変な開き直りみたいな気持ちになっていた。こういう形の付き合い方も、アリなんだって思った。オレは、彼女の居場所を当てずっぽうで確認した。

 

そしてオレは、部屋を飛び出した。彼女のこと、嫌いになりそうだけど・・・好きなんだ。オレどっちなんだって、どっちもアリなのかって、しばらく自問自答するんだろうな。

 

でもいいや、今は彼女の隣には確かに、オレがいるんだから・・・。

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