額改定請求を申請した方が良いと判断したら手続きしよう!手順と決定に至るまでの期間は?

うつ病などの精神障害の状態が悪化したときって本当にツラいですよね。今受給している障害厚生年金が3級の場合は少し無理すれば働けるという状態のことを言います。

精神障害というのは、まだまだ世間に理解が少ないのが現実です。何より担当した医師によっては障害年金のことをよく理解していないこともあるのです。

障害厚生年金が3級の場合でどうしても働ける状態ではなくなった時にどうすればよいのでしょうか。実はあまり知られていませんが額改定という救済制度があります。

今回は精神障害がツラくて重くなってしまった時にこそ請求すべき額改定の手続きについて実体験を元にご紹介いたします。

※障害厚生年金とは基礎年金に厚生年金を加算した障害年金の種類のことです。一般企業などに就職して厚生年金を納めている場合についての解説となります。

スポンサーリンク

額改定請求と等級

現在障害年金を受給している方なら額改定請求という言葉を聞いたことはあるでしょう。ですが実際には額改定に至るまでの手続きが複雑すぎて請求自体を諦めてしまいがちです。

受給資格を現在の等級と照らし合わせてみよう

国が制定した救済制度を本来受ける資格があるのに請求していないのは非常にモッタイナイことです。精神障害は目に見えない症状が多くあるので、ぜひ確認してみましょう。

引用元:日本年金機構 国民年金・厚生年金保険 障害認定基準 第8節 精神の障害より抜粋

障害年金には等級があります。該当する等級と障害状況を照らし合わせてみましょう。もし本当は現在の等級よりも重くてツラい症状が続いていたなら額改定請求という方法があります。

障害状態確認届

一度障害年金を受給した等級は国が定めた期間(1年~5年)ごとに病状を確認する障害状態確認届を提出する必要があります。これは精神障害に限ったことではありません。

障害の種類によってはいずれ緩解すると位置づけられているものがあるからです。これは日本年金機構が定期的に障害の状態に変化がないかチェックするためなのです。

障害状態確認届の提出期限は誕生月の末日までと決まっていますが、この確認届は誕生月の3カ月前の月末に発送されるため、実質手元に届くのは期日まで2ヶ月を切っています。

主治医の迅速な協力がなければ提出が遅れてしまう可能性があり、私は患者の立場として非常に焦燥感をあおられるのです。これは考え方によっては非常にストレスですね。

それでも提出する必要があるのは障害年金を受給するためであり生きるため、生活を続けるためでもあるのです。遅れることが無いように注意しましょう。

スポンサーリンク

障害厚生年金3級という違和感

うつ病などによる障害状況確認届は患者や医師の都合で好きな時に提出するものではありません。日本年金機構の審査部門によって期間が決められます。

障害の悪化を実感

額改定請求をしようと決めたのは障害厚生年金3級で無理して働き続けて体調が悪化の一途をたどったからです。障害厚生年金3級は社会復帰が可能だと位置づけられています。

私の場合は体調を無視して急激に完全なる社会復帰をめざそうとしてしまい、やればできる精神で無理を重ねたのです。当然のことながら病状も障害も悪化してしまいました。

無理をしてまで働いて障害厚生年金3級を受給し続けることは、時に精神をうまくコントロールできません。社会生活と療養生活の両立は難しいと実感したのです。

障害厚生年金3級という壁

せっかく就職したのですが精神障害に対する知識が非常に浅い職場だったのです。所属長が病気で定期的に休むことに対して毎回イヤミを言うような風潮がありました。

病休は就業規則に記載があるものの、忙しいという職場の事情だけで有給を取得することさえも遠慮しなければなりませんでした。私自身の意思表示の弱さも一因だと自覚があります。

私にとって精神障害はウィークポイントであり、そもそも以下のような状況を作りだしてしまいました。

  • 断れない
  • 頑張りすぎる
  • ツラいと言えない
  • 無理だと伝えられない

人一倍仕事に対する生真面目な性格と密接に関わっていることに気付くことができなかったのです。この性格がさらに以下のような悪循環を呼ぶことになります。

  • 無理していることをオモテに出せない
  • 断れないので仕事に余裕があると思われる
  • ツラいと言えずに仕事に没頭するので障害への理解につながりにくい

私にとって障害厚生年金3級は、ちょっとした風邪という中間地点のようなあやふやなラインという認識があり、常に国や世間に申し訳ないと思う気持ちが壁を作ってしまったのです。

スポンサーリンク

額改定請求のタイミングとキッカケ

仕事中に「これ以上は無理」だと伝えられないから倒れたのですが、上司や会社組織は都合よく逃げるのが現実なのです。自分の身は自分で守らなければなりません。

退職後の厳しい現実

結局休職期間の後に退職に至るワケですが、当然のことながら障害年金受給と職場のお給料で生活を賄っていましたがお給料の部分が消滅してしまうのです。

そうなると障害年金だけで生活することになります。厚生年金と基礎年金と合計しても月額5万円という非常に厳しい現実が待ち構えていました。

生活を圧迫すること自体も精神障害には良くありません。現実に私は体調が急激に悪化していきました。介助が必要なくらいになり一人では何もできなくなったのです。

額改定請求という手段を知る

明らかに障害厚生年金3級という等級基準よりも重症化していることに気付くのですが、何をどうすればよいのか全くわかりません。

肝心な時ほど判断力が欠如したり考えたり解決策を見い出すことが不可能なほど、状態がひどくなっていくのが精神障害のツラい部分でもあるのです。

何も考えられない中で額改定請求という言葉との出会いは本当にラッキーだとしか言いようがありません。確か病院や医療関係のリーフレットで見かけたのだと記憶しています。

社労士という存在にたどりついて

額改定請求をするためには重症化した体調ではどうしても無理があります。そこで私は必死にネット検索で方法を調べて初めて社労士という存在を知るのです。

社労士とは社会保険労務士の事で、文字通り社会保険に関する国家資格を持つプロです。私は手続きの全てを丸投げできる社労士を探すことにしました。

便利なネット環境のおかげで検索を繰り返す日々でした。検索することで社労士が見つかりました。ただしネット上での情報ですから直接問い合わせてみないと詳細はわかりません。

障害年金の専門社労士を探して

私はまともに話せる状態では無かったので、電話ではなくメールですべて問いあわせをしました。メールに返信してくれる親切な社労士は残念ながらごく一握りなのです。

HPでは社労士の実績に注目

社労士は沢山の案件を取り扱うプロです。ポイントは障害年金に強い社労士に依頼することです。障害年金専門だとHPでうたっている場合は注目してみましょう。

障害年金専門と記載のある社労士のHPはどれも良く似たデザインなので区別がつきにくい印象がありました。そこで上位表示される一律の社労士はあえて避けることにしたのです。

大切な個人情報を預ける社労士を探すためにFC(フランチャイズ)型のようなHPはスルーです。これが後に良い結果を生むことになるポイントだとは思いもしませんでした。

手当たり次第問いあわせるのも大変手間がかかりますから、出来るだけ丁寧に作り込まれた社労士の実績記述に注目しつつ1件ずつ問いあわせメールを送り続けたのです。

社労士に丸投げは可能か否か

適当に社労士を選ぶわけにはいきません。相手は良くも悪くもプロなのです。ハッキリ言ってしまえばボランティア活動ではなく契約すれば利害関係がうまれます。

額改定請求という仕事を成功報酬を支払う形で契約するのです。契約するからには出来る限り全てを委任して、私自身の精神的負担を最小限に抑えることがカギとなります。

社労士に丸投げするからと言って障害者本人は何もしなくても良いということではありません。ツラい体調でも電話や手紙、メールなどのやり取りが必要になってきます。

額改定請求の壁

障害給付 額改定請求書という専用の書類に医師の診断書類を添付しなければなりません。そのためには主治医に額改定を希望する旨の説明と診断書の依頼をするのです。

主治医への依頼

診断書の記載について主治医に具体的な目的を告げることになります。毎回の通院も大変なのに限られた診察時間内で体調に変化はないかという問診に対応するだけでも大変なのです。

ただの診察ではなく伝えることが困難になるのが精神障害の特徴ですから、額改定の希望など話始めただけで吐き気やめまいに襲われてしまいました。

主治医との懸け橋になる社労士

限られた診察時間でいかに効率よく主治医に希望を伝えるのかという手段は手紙やメモしかありません。しかも精神障害が重くなっているのに手書きの書面は主治医も読めないでしょう。

パソコンで書いて印字するのも一つの方法ですが、文章が支離滅裂だと主治医に伝わるのかどうか不安が残りますよね。

社労士に丸投げするというのは細かいサポートも含まれるのです。主治医には、あらかじめ社労士が作成した手紙や関連書類を手渡しすることで短い診察時間を効率よくできるのです。

手紙を書いてもらうためには今の体調がどのくらいひどく、障害としても重くてツラいのかを社労士に理解してもらうことが必要になってきます。

額改定には社労士依頼がラク

私は社労士からの体調の聞き取りはメールと電話でした。メールで詳細に聞き取りがあり過不足がないか後日確認として電話でフォローが入ります。

きめ細かいサポート

フォローをしてくれる社労士がどのくらいいるのかは、正直なところ関わってみないとわかりません。社労士を探す段階でメールを無視する人も世の中には沢山いるのですから。

私はきめ細やかなサポートがある社労士に出会うまで数人の社労士とやり取りをしました。社労士との契約も何人かとやり取りしたのですがネックになるのが相性です。

主治医との相性があるのと同じで社労士との相性も大切なのです。相性が悪ければレスポンスも悪くなります。私の場合はハッキリと断言できないので同じタイプの社労士とは合いませんでした。

厳しくも障害についてハッキリとズバリ切り込んでくれる担当者だったので非常に助かりました。そのためメールでの聞き取りや電話サポ―トもしっかりしていたのです。

主治医への意思表示

主治医に限られた診察時間の中で社労士からの手紙で額改定の希望をハッキリと意思表示することで確実に伝わります。

主治医は社労士の手紙を参考にしながら診察がすすめられることにもなります。主治医は限られた診察時間内に私生活までは把握できないからです。

病院に通院する大変さや家での生活状況などについて主治医に把握してもらう良い機会だと感じました。プライベートや個人情報だといったことを気にしている場合ではありません。

主治医にも社労士にも守秘義務というものがあるので安心して伝えても構わないのです。どのくらい介助が必要で大変な生活状況なのかということが伝わった段階で診断書の話になるのです。

額改定請求への理解と審査

主治医は私ひとりが患者というわけではなく沢山の患者を診ているので、診断書をすぐに貰うことはできません。まずは額改定への理解と診断書を書くことを了承してもらうことが大切です。

額改定請求のための特殊な診断書

実際に書面にて仕上げてもらうまでは主治医の都合となりますので早くて1~2週間、医師によっては原則1ヶ月待ちという場合もあります。

添付する書類を全て揃えるのですが、体調が悪いので確認作業も社労士に行ってもらうのが確実です。そのために社労士に委任状を提出するのですから。

日本年金機構とのやり取りは通常は管轄となる最寄の年金事務所に行かなくてはいけません。最初の障害年金請求の時は誰にも頼らず完了しましたが額改定請求は非常に複雑です。

まず社労士という専門家、プロであっても額改定請求が認められない場合があるということを念頭に行動しましょう。いかに素人であり病人が請求することが困難なのかが推測できます。

日本年金機構からの結果通知

日本年金機構はすべての書類から障害状態の審査を行います。そして認定するかどうかを決定します。審査期間だけでも3カ月以上はかかりました。

私の場合は認定の結果到着が早い方でした。社労士の話によれば半年以上も認定の通知がこない、もしくは認定されないというケースは珍しくないと言います。

額改定請求は原則的に障害年金を受給する権利が生じた日、また障害の程度を審査された日から1年を経過しないと申請することができません。

原則的な流れですから当然のことながら例外はあります。1年を待たずに請求できるケースもあるので年金事務所や社労士に相談してみましょう。

額改定請求は遡れない

私の場合は症状が重くなっても額改定請求ができる事さえ知らなかったので1年以上申請が遅くなりました。額改定請求の場合は遡って請求することができません。

障害が重くなったと判断したら

障害厚生年金3級を受給している場合は、症状が重くなった段階で早めに手続きを始めるか社労士に相談してみましょう。請求が遅れてしまうとその分の受給ができないからです。

私は額改定請求によって3級から2級への改定が認められました。認定されると書類上の請求月の翌月分から改定された新たな年金額を受給することになります。

額改定請求については認定された段階で支給準備を始めるという日本年金機構のシステムを理解して、1日でも早く手続きを始めることが重要になってくるのです。

注意したいこと

額改定請求の際に注意したいことは年齢制限があることです。65歳以上の場合は以前に同じ種類の障害年金を受給していない、または申請していない場合は額改定を請求することもできません。

額改定請求とは障害年金受給中の等級と、重くなった障害状況を見直して変更申請することです。認定されれば受給額の増額が見込める制度なのです。

障害厚生年金の場合は3級から2級への変更が認められれば、およそ2倍近い受給額になります。重症化した時にはとてもツラいのですが1日でも早く請求しましょう。

私のように無理して働いたりして重症化を余儀なくするような行動をとらないでほしいのです。家で療養していたとしても環境によってはストレスとなり得ます。

療養中に体調の急変ということも十分にあり得ます。主治医との相性や病状にも波がありますから体調の変化を見逃さないようにしたいものですね。

額改定請求に必要なこと

障害年金の額改定請求の必要書類を振り返ってみましょう。申請先は管轄の年金事務所ですが社労士に委任する場合は提出も代行してもらえますので安心ですね。

社労士に委任するしないに関わらず揃える書類

  • 年金証書の原本
  • 額改定の請求書
  • 医師の診断書(1ヶ月以内のもの)

ここで注目したいことは医師の診断書について。額改定以外の障害年金請求に関しては診断書が3カ月有効となっている点です。額改定はそれだけ素早い行動が必要になるワケです。

正確かつ迅速に診断書を書き上げてもらうためにも主治医との信頼関係は大切です。普段の診察時から困っていることなどを遠慮なく相談できる関係づくりを心がけましょう。

高額な診断書だからこそ

1ヶ月しか有効期間がない上に、医師が嫌煙しがちな複雑で込み入った規定の診断書をいかにスムーズに仕上げてもらうかについては、社労士が正しい情報を伝えるのが一番の近道でしょう。

普段の診断書が2,000円程度に対し、額改定請求専用の診断書は7,000円~10,000円と非常に高額な相場です。残念なことに額改定請求を断念する要因にもなり得ますね。

診断書の内容は主に以下の点を詳細に記載するというものです。

  • 医学的な所見
  • 生育歴
  • 日常生活力の程度

詳細に書く必要のある書類だからこそお値段相当なのですが、明らかに額改定の対象であることが主治医の意見などによって確認でき次第請求の申請準備にとりかかりましょう。

まとめ

現在障害厚生年金3級を受給していて障害の程度が重くなったと感じた場合は、年金受給資格相当かどうかを確認することをオススメします。

額改定請求という手続きは大変ですが、このひと手間で年金受給額が増額される場合があります。年金事務所や主治医やケアワーカーへの相談は無料です。

障害が重くなったことを私自身のせいだと責めてしまい時間を無駄にした経験から、あなたには絶対に後悔をしてほしくありません。

誰かを頼っても良いのです。私自身が誰も助けてくれないと思い込むことで、額改定請求の時期がかなり遅くなったのは事実です。

正当な理由で受給資格を得ることへの罪悪感は忘れても良いのです。あなたも該当する障害状況なら額改定請求をぜひ一度検討してみましょう。

スポンサーリンク